2009





借りて試打してみた。
借りたラケットには、TecnifibreのSYNTHETIC GUT 1.30が張ってあった。
テンションはわからないが、恐らく54位かな。
指で押した時に動くかどかって感じだった。
グリップサイズは2だったが、グリップテープに合皮レザーグリップテープが巻いてあった。
さらに自前で、アブソーバーとしてBabolaT製のものをつけた。
アブソーバー派じゃないけどフレームが硬めなので、よりダメージを抑えようとした。
面のサイズは、MPで98インチだ。
見た目はそんなに悪くない。
触り心地は結構良い。
振ってみると、かなりトップライトなので重量315gとは思えない振り抜きの良さがある。
打ってみると、ラケットの剛性は高い部類なので簡単に球を潰せた。
腕に伝わる振動はラケットが硬い割にはあまりない。
ストロークは、球を潰せるので攻撃力は相当上がった。
まず、音が違う。
バゴーンって感じの音が常に出て、スイートスポットのド真ん中に当たれば確実に物凄い球が返る!
強打派の上手い相手が何度も弾いていたので、球威は相当あると感じられた。
当然ながら、スピードは非常に速い。
フラットもスピンも専門範囲内って感じでとても優れているが、どちらかと言うとフラットの方が向いてるのかな・・・
謳い文句の「エッグボール製造ラケット」だが、腰の不安があるのでエッグボールは打たなかったが、強烈なフラットドライブは難なく打てた。
もしオープンスタンスで攻撃型ワイパースイングをしたら、エッグボールもそれ程難しくなく打てると思う。
球を簡単に潰せる程の剛性がありながら非常に操作性が良いので、上級者用の『硬い薄いラケット』の導入的存在だと思う。
フェデラーモデルなどの『硬い薄いラケット』を扱う事は出来ないけど、そういうラケットを使ってみたい人には是非ともオススメだ。
硬いと言っても異常な硬さはなく、「丁度良い硬さ」だった。
もう少し剛性が低ければ、ちょっと不安になっていただろうという「本当に丁度良い湯加減」的な感じ。
強烈な球が来ても結構問題なく押し出してくれる。
ただ、スピンのすっぽ抜けが何度かあったので、スピンをかける事はお忘れなく。(下からこするなりすれば自動的にかかるレベルではある。)
弾道は高めよりはやや低めの方が合っているので、バッチリとスピンをかけて速い直線的な球をベースラインでガクンと落としていきたい。
そういう方が向いている。
トップスピナーにはそこまで向いてはいないと思う。
このラケットは球を押す感じで打つと、非常に伸びのある球になるので押していきたい。
点のスイングでスピン過多だと非常に勿体無い。
強烈にスピンをかけたくても押した後にかけるようにしたい所だ。
注意点としては、シッカリ振り抜かないと宝の持ち腐れ状態ではある。
タイミング合わなかったり、体重移動使わなかったり、手打ちだと「ガツン」とラケットに強い衝撃を感じると思う。
これはダメなパターンなので、シッカリとパタパタ足からのスプリットステップで前方にステップインして体重移動+ラケットヘッド遠心力を積極的に使っていきたい。
また、何度かオープンスタンスでワイパースイングしてみたが、一度上がってから凄い角度でベースライン付近に突っ込んでいく軌道を何度も描いた。
乱打用などで軽く打つと高い軌道を描いていく事があった。
優しいストロークも結構こなすので、軽いスイングでも安定性の高い優しい球が打てた。
軽いスイングでも、押せば低い軌道、ワイパーや擦り上げなら高い軌道を楽に出せたので使い分けはしやすいと思う。
先っぽでのスピンは結構かかりやすい。
ボレーは、結構シビアだった。
それでも上級者用の『硬い薄いラケット』から比べれば天と地ほど楽ではあるが、スイートスポットを外すと目の前にボトッと落ちる感じだった。
人気ラケットのように、多少スイートスポットを外してもバンバン飛んでくれる訳ではないので、ミスっても微妙に飛んでくれるだろうって言うのはあまり期待出来ない。
スイートスポットを外すとボゴッと結構硬い感触だが、スイートスポットで当てれば心地良い手応えがありつつバッチリ飛んでくれる。
サーブだが、凄く打ちやすい。
自重もあるから軽いスイングでも結構良い球が飛んでくれる。
特にスライスサーブが非常に良い。
速い速度でほとんど弾まずにコートの外に逃げてくれる。
多分、サーブも球を潰せるから無駄な軌道を全く描かないんだと思う。
そういえば、スピンサーブは試してなかった。
このラケットは人気ラケットのような反発力があまり無いので、不十分な体勢からのシコリなどのちょい当てはあまり期待出来ない。
上級者用の『硬い薄いラケット』のように全然飛ばない訳じゃないが、前衛などがいる場合はチャンスボールを与えやすいと思う。
人気ラケットのような反発力があれば当てるだけで簡単にベースラインまで返せるので、その感覚の打ち方ばかりやっている人だとほとんどこのラケットの恩恵は受けられないだろう。
あくまで、シッカリとしたフォームで振り切ることが前提ではあるが、上級者用の『硬い薄いラケット』のような難しさはないので、手打ちじゃなければそれなりに良い球は打ちやすい。
球を潰せる感覚が楽に体験出来るので、興味があるなら一度は使ってみると良いだろう。
その時の注意点としては、「ラケットヘッドの遠心力を使うこと」だと思う。
このラケットはトップライト設計だが、グリップエンドスタートの「しならせる」スイングなら振り抜きが抜群なのにラケットヘッドにシッカリと強い遠心力が出来るので簡単に球を潰せる。
ラケットヘッド先行またはラケットヘッドとグリップが一直線のスイングなら、多分硬いと感じるかもしれない。
スイングしやすいとはいえラケット自体はソコソコ重めなので、ストロークで使うエネルギーよりも球が弱々しいと感じた人は、「しならせる」スイングが出来ていないと言える。
そういう人は、「ワイパースイング」、「攻撃型ワイパースイング第一章」、「攻撃型ワイパースイング第二章」を参考にしてスイングしてみてほしい。
俺のマイラケットである「Prince O3Speedport Black」と比べると、ストロークでは全く質の違う球が打てた。
スピードポートブラックは、非常に使い心地が良く、操作性に優れ、ちょい打ちも軽々とコントロール出来るが、剛性に不安があり球が速いが軽いのだ。
打った時に使ったエネルギーを結構吸収しちゃって、ぼやけたような球になる。
球自体は問題なく速いのだが、打った感じ軽いんだよね。
そのラケットで強い球を打とうとすると、こっち側が物凄いエネルギーを使って打たなければいけないので体の負担が物凄かった。
しかし、X-BLADE FORCE 3.15 MPは、剛性があるので打った時に使うエネルギーのロスをかなり削ってくれるので、重く速く落ちる球になった。
エネルギー変換率は100%とまでは言わないが、90%以上は球に凝縮出来るので物凄い満足はある。
ラケットをしならせればしならせるほどに当たりが軽く感じ衝撃が減るが、球のクオリティは非常に高くなる。
このラケットは筋肉で打ってはいけない。
筋肉で打つと、「ぼってり」とした感じになり、球がそんなに速くもないのであまり良くない。
しならせた反動が最も強くなったタイミングで押しながら腰回転でラケットを前方に投げるような楕円の軌道がマッチしている。
ビビったり、慎重なスイングはNG!
あとは、スイングした時の体へのダメージだけど、ラケット自体が重くて攻撃力があるためか、結構なスイングをしても負担があまりかかっていない。
軽過ぎるラケットで頑張ってぶん回すよりは、重いラケットで普通に打つほうが確実に速く重い球が打てるのに負担は少なくて済む。
「Prince EXO3 Graphite 100」と比べてみる。
Graphite 100は、シッカリとしたスイングをしないと話しにならないが、シッカリとしたスイングで打ち出される球は高めの軌道を描き強烈なスピンがかかってギュンと落ち、確実にコート内に落とす事が目標とされたようなラケットだ。
球は速いというよりは重いという感じだと思う。
FORCEは、安定感こそGraphite 100には叶わないが、球が非常に強烈だ。
明らかに攻撃型テニスラケットタイプだ。
ラケットの密度の濃さは、比べ物にならないほどにFORCEが上回っている。
Graphite 100は、残念ながらカンよりも長い時間ラケット内でエネルギーが動き回っているチャッチさがあるが、FORCEには全くなかった。
そして、特に顕著なのがGraphite 100は、FORCEの扱い易さの足元にも及ばない。
丁度良い剛性とこれだけの強打製造機でありながら、非常に素晴らしいと言わざるを得ない程の操作性は本当に賞賛に値する。
数ヶ月に渡るラケット探しが終了となる程の名器だ。
俺は完全にベタ惚れした。
購入することを決断したよ。
ただね、巻いてあった合皮レザーグリップテープがね、硬くてエネルギーをロスする事なく伝えてくれるので物凄く打ちやすかったんだけど、硬くて小指の腹の皮が剥けちゃった。

何か痛いな、痛いなと思って乱打が切れた時にチラ見したら、剥けて押されてバネのように何層も重なった状態になっていた。
「やべ、剥けちゃった」と思って、縮こまった皮の端を掴んで伸ばし、絆創膏を一枚もらって貼ってみた。
何度か打っているとまた痛いので見てみると、絆創膏ごと同じように押し込まれていた。
また絆創膏ごと伸ばしてもう1枚その上から多めに貼っておいたら大丈夫だった。
が、今度は親指の第一関節の下辺りがね、同じような感じになりそうだった。

パッと見、何もない感じだけど、下側が既にめくれてそれ以外の部分は、フカフカして浮き上がっていた。
丁度練習が終わったので剥ける一歩手前で済んだが、家に帰ってきた時には体液がちょっと入り口から出てた。
でも、この程度ならすぐ治るだろう。
小指は、帰ってきてからこの皮を切ってしまうか、残しておくか・・・迷った。
でも切ると、表皮が再生されるまでプレイに影響出そうだと思ったし、なにより再生を待つのは時間がかかる。
なので、皮を残す事に決定した。
皮はよく見ると、非常に激しく折られていた。
何度も何度も皮をめくり伸ばしても、なっかなか真っ直ぐにならなかった。
剥がれかけた皮がくっつくには、皮の裏側を合わせないといけない。
そっちの方がくっつくのが早いのだ。
なので真っ直ぐになるまで頑張ってみたら、15トライ位でようやく真っ直ぐになってきた。
でも少しずつ曲がろうとする。
逆側に折り目をつけて、皮と皮膚との癒着速度を早めるために傷口につばを付けてからティッシュでカバーしてテープを巻いた。
4日位で弱い結合ながらも癒着してくれるかなぁ・・・

レッスンの振替があと3日以内に2回も残ってるんだよなぁ
小指使わない打ち方なんて出来ないぞ・・・
でも、硬いグリップテープはエネルギーのロスが少ないし、握力も必要以上使わないし、球の状態がモロに感触として手に伝わるのは物凄くプレイが良くなる。
脱力プレイには持ってこいだ。
フカフカもダメだが、隆起してるデコボコタイプのグリップテープなんて有り得なさ過ぎる。
どんだけエネルギーロスに貢献しちゃってん?って感じだね。
ちなみにガットなんだけど、反発力が結構多めだった気がする。
当たった以上に飛んでた。
あと、やっぱりガットがすぐグチャグチャになる。
強打の度にガット直してるんだけど、もう面倒臭いよ、どうにかなんないのかな・・・
帰って来たときのガットの状態はこんな感じ。
最後の方だから直さずに数球打ってただけでこの有様。
ただ、強打してないからズレ自体は非常に小さく済んではいる。

よくあるのが、真ん中の縦糸がパックリと指2本分位はズレる。
この状態で次の球を打つとコントロールはかなり低下する。
テンション上げるしかないのかな、それも時間の問題なだけだけど・・・


















