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    2008

02.11

クラッシュ

ストーリー、演出ともに非常に優れた作品だ。

群像作品で、全く知らない人同士がそれぞれの行動で互いに影響し合うという作品だ。
だが、それ以上に「人種差別」や「銃社会」というアメリカの日常的なディープな面と向かい合っている。
映画の雰囲気は俺が好きなタイプの1つで、スローテンポで人の心に訴えかけるもので、要所で音楽を効果的に使い全体的に不思議な雰囲気をかもし出している。
この作品は「オススメ」の部類に入る。
アメリカ発の作品で、こういうシットリしたものが出てくるのは個人的に嬉しい。

俺としては、かわいい少女と優しいお父さんのやり取りが一番良かった。
外国人の子供は可愛くて凄く愛せると思う!
自分の子供として生まれてきた子よりも愛せるような気がする・・・
経済的に余裕があれば外国人の養子が欲しいと思った。
この親子のように愛を感じて育つ事が出来たなら、また俺の人生は変わったんだろうな。

<ネタバレ注意>
まず、この作品を日本国内で育った日本人が完全に理解する事は不可能だ。
なぜなら、「人種差別」や「銃社会」とは全く無縁だからだ。
本当に言いたい事が「あぁ、分かる分かる!」と言ってるヤツはホラ吹きだろう!
経験した事も無い事を完全に理解する事は不可能だ。
自分が培った人生経験を用いた憶測でしか過ぎない。
ゆえに、俺も理解したとは言わない。

この作品は非常に根が深い暗い社会問題を正面から向き合いメスを入れ、観ているそれぞれの人たちに自分の行動を見つめ直すための一石なんだろうと思う。
人種のるつぼであるアメリカ社会は、サラダボウルと表現される事がある。
アメリカという国は他民族の集合体で成り立っているため、コンプレックスや偏見などによる「無用な感情」が隠しきれずに社会問題に発展いているように受け止められた。

人間はみな、弱い心と強い心があり、さらに善と悪の面を持ち合わせている。
それらの要素が最悪に一致し、人間同士が最悪なタイミングで対峙した場合、最悪な事態が起こる。
起こってみないと気がつかない部分もあるし予め分かっている部分もある。

俺が最も共感したのは、ジーン役のサンドラ・ブロックのパターンだ。
自分がマトモな時は自分の主張や強い態度を取るが、弱者の立場になって初めて自分の心の弱さを知り不安になる。
その時、初めて自分がやってきた事が間違っていたんだと後悔をする。
その反省が今の俺の考え方に強く生かされている。
自分で鎧を着、武装をしていたのでは敵を増やすだけだ。
人間は一人では生きていけない。
人間同士のつながりやコミュニケーションが欠かせない。
自分のことだけを考えるのではなく、全体をよりグローバルな視野で考え、感じ、行動する事の必要性を問う。
自分がされて嫌な事は相手は望まない。
そしてそれは確実に復讐という刃に変わり、自分に突きつけられる!

自分の失敗を人のせいにして復讐をする無意味さに気付いた者や自分の行動に悔いた者、人助けをしても報われない者や相手のことなど気にも止めない者・・・
そういう人間達でこの世は形成されている。
ここで出てきたのは地球のほんの狭い地域をスプーンですくって観ただけに過ぎない。
それぞれの行動の1つ1つで世の中が形成されているのだ。
それは非常に不安定で安全と危険が紙一重であることを意味する。
狂人の1つの惨劇で失う命があれば、聖人の1つの行動で救われる人生もある。
だからこそ、もう一度考えてみる必要があるのだろう。



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